2012年3月5日月曜日

【Azu】5日目(03/05) Vol.3 ~獄麓書院~

キャンパス取材の後は、湖南省で有名な獄麓書院という所を訪れました

獄麓書院は中国の四大書院の1つに数えられる有名な書院で
現在は湖南大学の敷地内の建物のひとつになっています
「書院」というのは昔の学校のようなものですね

書院入口の屋根の模様をよく見ると、四隅にコウモリが描かれた板があります
コウモリは中国語で「蝙蝠」ですが、「蝠」と「福」の発音が同じため
幸せを呼ぶものとして描かれているのだそうです


一筆書きをした「福」と「寿」の文字
幸運と長生きを願う人は、この文字を触ってご利益をもらいましょう♪

昔の校舎の1

先生はこちらの、一段高い壇で教鞭を執っていたのですね
学生達は床で先生の講義を聞きながら熱心に勉学に励んでいたのでしょう

当時の校則
生活態度から人間関係まで様々なことが決められています

御書楼という建物は、昔の図書館のような所
中国で建物の名前に「御」の字が使われることは皇帝と関係性があることを意味します
日本と少し似ていますね

右隣の汲泉亭は
水を吸い込むのように知識を取り入れることを意味します

左側の擬蘭亭は
蘭の花のように美しい文章を書こうという意味が込められています

この図書館の前が小さな池を持っているのは
もし火災が起きた時でも迅速に水で消火できるようにするためだそうです



書院内は豊かな自然に囲まれてとても落ち着いた雰囲気を醸し出しています

独創的なデザインの庭

ここでは伝統音楽の演奏を聴かせて頂きました

琴と笛と打楽器
打楽器は日本ではあまり見ないものですね
石造りのものでかなり重そうですが、音色は何だか落ち着きます
お寺の鐘の音に似ているからですかね?

儒教の祖、孔子の銅像が建てられています

更に奥へと進んでいくと、孔子を祀る廟があります

火災除けのための龍の模様、水の神様にお祈りしているんですね

本堂には孔子の絵と、彼が問いた教えが飾られています

お供え用の壺の中には賽銭もたっぷり






湖南省の有名観光スポットとして必ず名前が上がる獄麓書院
その昔、勉学に励んだ若者たちと思想家が集まったこの地は
現在もその思いと伝統を今の世に伝えています

私たちも日本の未来を背負って頑張ります!!